こんにちは!
阿部きょうこです。
私がポジティブ心理学を学び続けている、松村亜里さんの新書の感想です。
「全ての悩みは対人関係だ」とも言われていますが、皆さんはどうでしょうか?
人間関係といっても親との関係、子供との関係、夫婦関係、ママ友、職場の関係、所属しているコミュニティでの関係など多岐に渡ります。
もし、あなたがどれかの人間関係で悩んでいるとしたら、この本にはたくさんのヒントと解決策があります!
特に私が印象的だったことを、このブログにまとめます。
どろどろな人間関係とは。。。
うまくいかない人間関係の理由は、どろどろトライアングルになっているから。
どろどろトライアングルは、以下の3つの役割でできています。
・犠牲者:悲劇の主人公でいたい(プライドの高い人は犠牲者になりやすい)
犠牲者は、犠牲者のままでいたがる。(喪失体験、変わりたくない、責任転嫁、他力本願)
・迫害者:人を非難して攻撃したがる(批判的な人は迫害者になりやすい)
迫害者は、犠牲者を傷つける、悲しませる、苦しませるなど犠牲者の苦しみの原因とされる人や状況、環境のことを言います。
・救済者:ヒーローとして登場する(真面目で優しい人は救済者になりやすい)
救済者は、犠牲者を救うという一見良い人に見えますが、実は犠牲者をダメにしているのです。
条件付きの自己肯定感を持っているので、相手のためと言いながら実は自分のためにやっている。
【犠牲者】【迫害者】【救済者】は、それぞれ関連しています。
そして同じ人との関係でも、ひょんなことから【犠牲者】が【迫害者】に変わったりと常に変化しているのです。
私の事例ですが、子供の頃私は毎晩のように父に「お前はダメだ!」「お前が悪い!」と言われ続けてきました。。。
父【迫害者】、私【犠牲者】
しかし、私はいつまでも父に言われっぱなしではありませんでした!
私も父に言い返したのです。私【迫害者】に変わる、しかし父も相変わらず【迫害者】のまま。
私は、父からの鬱憤を晴らそうと妹を攻撃しました。私【迫害者】、妹【犠牲者】
つまり、どろどろトライアングルは役割を変えてループし続けるのです。。。
(妹よ、あの頃はごめんね。。。)
毎日が戦いで、修羅場でした。。。
(本当に無駄なエネルギーを使っていたわwww)
この、どろどろトライアングルにハマったいたら良い関係性とは言えません。。。
ここで重要なのは、現在の状況から自分も含めて誰がどの役割をしているのかを理解することです。
(大人になってからでも現状の人間関係をこの役割から見ていくことで、今までのパターンを変えることができます!)
そう!
どろどろトライアングルから抜け出す方法があるので、ご安心くださいね。
(書籍にワークもありますので、是非読んでみてください)
【犠牲者】【迫害者】【救済者】の共通点
【犠牲者】【迫害者】【救済者】には3つの共通点があります。
1)、「恐れ」から行動している
行動の動機がみんな恐れで、何かから自分を守ろうとしています。
2)、自分の幸せに責任を持っていない
誰も自分の幸せに責任を持っていないので、誰かに幸せにしてもらう必要がある。
3)、自己肯定感が低い
自己肯定感というのは、良いところも悪いところも含めて「私はOK」という感覚です。
どろどろトライアングルでは全員、自分にOKが出せていません。
自分は十分ではないという欠乏感が強いのです。
(それぞれの詳細については書籍にわかりやすく書いてありますので、ぜひ本を読んでくださいね!)
なかでも【犠牲者】は、不安や恐れをベースに生きているので、何か問題が起きたときに「逃げる」「凍る」「戦う」の反射的な反応を起こします。
(これは私たち人間の脳の反応です)
多くの人は【犠牲者】と【迫害者】を行ったり来たりしているそう。
本書には、どろどろから幸せへと変換するには自分のものの見方をちょっと変えてみること、これだけで自分の言動が変わり相手にも影響して、状況や環境が変わってくると書いてありました。
どろどろから幸せトライアングルにひっくり返すことができる!
もし、あなたが今どろどろトライアングルにいたとしても、幸せトライアングルにひっくり返すことができます!
「悪い関係」が、とても「良い関係」に変わるのです。
・犠牲者→自分の道を切り開くクリエイターになる
・迫害者→自分を成長させてくれるチャレンジャーになる
・救済者→相手の成長をサポートするコーチになる
これを心理学用語では、「TED」(The Empowerment Dynamics ジ・エンパワーメント・ダイナミックス)と言います。
Empowerment は権限を持たせること、Empower は自信を与えること、Dynamics は原動力とかエネルギーという意味です。
【犠牲者】【迫害者】【救済者】に共通しているのは自己肯定感が低いということでしたが、まずは自分で自分に Empower (自信を与えること)が「良い関係」に変える鍵だと私は考えています!
私の体験談
「TED」(The Empowerment Dynamics ジ・エンパワーメント・ダイナミックス)の観点から、私の事例をお話ししますね。
私は六本木の高級クラブで接客の仕事をしていますが、2020年にコロナで大打撃を受け、心に漠然とした不安を抱きました。
当時所属していたお店は閉店し、一緒に働いていたスタッフや女の子達もバラバラになり、その後今のお店に移籍して。。。
当時はマスクをつけていたので顔と名前がなかなか覚えられず。。。
新しい環境でスタッフや女の子達とコミュニケーションを築いていくのが、とても大変でした。
それに加え千葉に引っ越しをしたので、プライベートでの環境も大きく変わりました。
私にとってコロナは【迫害者】で、私は 【犠牲者】でした。
一方で、私にとっての2020年は自分と深く向き合うことができた年でもありました。
(関連記事:2020年・心の学びを振り返って今思うこと☆)
「このような現実が起きたこと。これは私の人生においてどのような意味があるのだろうか?」と自分に問いかけました。
一つ言えるのは、コロナ禍の有無に関係なく「私は、このまま夜の仕事だけで終わりたくない!」と思っていたのです。
その頃は具体的に何がしたいか明確ではありませんでしたが。
(日々、忙しすぎて考える時間を持てなかったのよね。。。)
それがコロナ禍になって自分と向き合う時間ができたのです!
そのおかげで、松村亜里さんのニューヨークライフバランス研究所でポジティブ心理学コーチングを学び、認定コーチにもなりました✨
(関連記事:PPC1期 ポジティブ心理学コーチング修了式に参加しました!丸の内レストラン モナリザの美しくて美味しい料理たちに心つかまれた時間♡)
現在はお店での人間関係も良好で、趣味のジョギングや手作り発酵食を楽しんだり。
お陰さまでプライベートも充実しています。
私自身が【クリエイター】となり、自分を好きになって、そして人間関係で悩んでいる人を応援する活動をしています。
まだまだトライ&エラーの繰り返しで【犠牲者】に戻ることもありますが。。。(泣)
そんな時は、また仕切り直せば良いのです!
感想
とてもわかりやすい言葉で書かれていて、読みやすかったです!
改めて、「TED」(The Empowerment Dynamics ジ・エンパワーメント・ダイナミックスの理解が深まりました✨
私自身、父との関係性が悪かったことで、大人になってからも仕事やプライベートでの人間関係に悩まされてきました。
(今はそのメカニズムを理解できましたが、知らない時は本当に苦しかった。。。)
私は自分の経験から「人間関係で悩んでいる人の力になりたい!」と思い、今個人セッションで皆さまからお話を聞かせていただいています。
コミュニケーションといっても様々な手法があるのですが、私は相手をコントロールするのではなく、まずは自分を理解することで相手への理解を深めていくコミュニケーションを伝えています。
なぜならば、私たちは皆幸せになるために生まれてきたのです。
相手をコントロールするコミュニケーションは愛ではなく、恐れが動機となっているのです。
それでは、お互いが幸せになれませんし「良いつながり」は生まれません。
(そのためには自分自身とのつながりも大切だと私は考えます)
恐れではなく、愛からの行動を選択していくことが、自分の心を満たし、平和で幸せな世界をつくると私は信じています。
2002年、心理学の世界で初めて「幸せな人」の調査研究が行われました。
(イリノイ大学+ペンシルベニア大学)
そこでの結果は、「幸せな人」と「不幸な人」の違いは「良い人間関係があるかどうか」でした。
幸せな人には100%良いつながりがあったのです!
(これって意外というか、驚きでじゃないですか?)
なかでも多様な対人関係があることが長寿にも影響していることが分かりました。
コミュニケーションはスキルです!
このブログを読んで、今ある人間関係をもっと良い関係にしたいと思った方は、是非私と一緒に学んでみませんか?
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