こんにちは。
阿部きょうこです。
昨日は私の共感バディでもあり、同じくコネクション・プラクティスの認定トレーナーでもあるAkiさんと共感練習の日でした。
私の中に葛藤している“あるパーツ”が現れたため、IFS(インターナル・ファミリー・システム)の統合ワークを行いました。
IFSとは?(Internal Family Systems)内的家族システム療法
IFSは、とーーーても深いワークになりますので、本当にさわりの部分だけの解説をしますね。
IFS(Internal Family Systems)は、アメリカの心理療法家リチャード・シュワルツ博士によって開発された自己探求と癒しのアプローチです。
基本の考え方
IFSでは、私たちの内面には「ひとつの自我」だけでなく、さまざまな“パーツ(副人格)”が共存していると捉えます。
まるで内なる家族のように、それぞれのパーツが異なる感情や意図、役割を担っているという考えです。
パーツの種類
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マネージャー(管理者)
人から嫌われないように振る舞わせたり、完璧主義で自分を守ろうとします。 -
ファイアファイター(消火係)
辛い感情を紛らわすために、衝動的な行動(過食、SNS、買い物など)をとります。 -
エグザイル(追放された子)
過去の傷ついた感情を抱えたまま、心の奥深くに閉じ込められています。
「怖い」「寂しい」「見捨てられた」などの感情を持っていることが多いです
セルフ(Self)という中核の存在
IFSでは、どんな人の中にも本質的に穏やかで賢明な“セルフ(自己)”が存在しているとされます。
このセルフがリーダーとして、内なる家族(パーツたち)を愛と好奇心をもって見守り、調和と癒しをもたらすことができるのです。
私が出会った「ジェイ」と「ジェシカ」
今日、セッションの中で出てきたのは、2人のパーツ──ジェイとジェシカ。
(IFSカードって、本当に情動を揺さぶられるのよね…。たった1枚の絵なのに、胸の奥がざわざわする。)
2人との対話を重ねていく中で、私は保育園時代の記憶を思い出しました。
私は、実は未熟児で生まれました。
子どもの頃は体が弱く、すぐに扁桃腺が腫れて高熱を出してしまう虚弱体質。
冬になるとよく熱を出して、お休みも多かったし、鬼ごっこをしてもすぐ捕まっちゃう。
おみそ扱いされて、どこか「自分は普通じゃない」と感じていました。
みんなの輪にうまく溶け込めない感じ。
疎外感、寂しさ、悲しさ──
ジェシカは、そんな私の不安をずっと吸い取ってくれていたパーツ。
実は、もっともっと前から彼女はいたのです。
母のお腹の中で受け取っていた“感情の記憶”
私は、自分の女性性にどこか自信が持てなかった。
その根っこをたどっていったら、ヒプノセラピーのセッションでこんな記憶に出会ったんです。
──私が母のお腹の中にいたとき、父が「なんで男の子じゃないんだ」と言っていた。
その言葉を、胎児だった私がちゃんと聞いていた。
そんな不安や緊張・悲しみを、当時の“ジェシカ”が引き受けてくれていたんです。
私のパーツのひとり、ジェシカ。
そして、もう一人のジェイ。
2人とも、私が傷つかないように、ずっと見守り、守り続けてくれていました。
今日、セルフの私がジャイとジェシカ、そして小さなきょうこちゃんと対話をし、心の中で抱きしめ、統合しました。
「今まで、本当にありがとう」
そう伝えたとき、静かな涙が流れました。
IFSの魅力とは?
IFSのすばらしいところは、「どんな感情や反応も否定しないこと」。
どのパーツも、私を守るために存在している。
たとえその表れ方が歪んでいたとしても、そこには肯定的な意図がある。
だから、「悪い私はいない」。
ただただ「ありがとう」と思えるのです。
もしかすると、IFSを知らない方には「何の話?」と思われたかもしれません。
でもこれは、私自身の大切な「内なる旅」の記録です。
誰の中にも“パーツ”がいて、みんなそれぞれに一生懸命、あなたを守ろうとしている。
そんなふうに心を見つめてみると、ちょっと世界が優しく感じられるかもしれません。
昨日も、私の心に静かに花が咲きました🌸