こんにちは
阿部きょうこです。
最近、「強みを知ると自分らしく生きられる」という言葉を耳にしませんか?
私もその言葉に惹かれて、いろんな「強み診断」に触れてきました。
中でもよく聞くのが、「VIAの強み」と「ストレングスファインダー」。
どちらも素晴らしいツールですが、実は“見ているもの”が違うんです。
私はウェルビーイング心理教育ナビゲーターとして、VIA(性格的強み)を主に扱っています。
今日はその視点から、「VIAとストレングスファインダーって何が違うの?」をやさしく紹介してみます。
VIAの強み=内側の価値観、人生の軸
VIAの強みとは、「人としてどうありたいか」という価値観に根ざした“在り方です。
「強み」と聞くと行動力やスキルのように感じるかもしれませんが、VIAはもっと深いところにあるもの。
たとえば
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「誠実さ」…自分にも他人にもウソをつきたくない
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「感謝」…日常の中にあるありがたさに気づきたい
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「希望」…未来にポジティブな意味を見出していたい
行動そのものではなく、行動の動機や願いの部分に焦点を当てているのがVIAの特徴です。
ストレングスファインダー=外側のスタイル、行動のクセ
ストレングスファインダーは、「成果を出すための行動や思考のパターン」に注目したツールです。
私はこのツールの専門ではないのですが、キャリア開発やチームビルディングでとても役立つと感じています。
たとえば
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「達成欲」…どんどんタスクを完了させるのが気持ちいい
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「最上志向」…もっと良くするにはどうすれば?と常に考えてる
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「責任感」…一度引き受けたことは必ずやり切る
「どう動くと成果を出しやすいか」という、実践的な面を可視化してくれるのが魅力です。
同じ行動でも「理由」が違う?
たとえば、「誰かを助けた」という行動があったとします。
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VIAでは、「親切心」や「公平さ」などの内面的な価値観から出た行動。
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ストレングスファインダーでは、「責任感」や「調和性」などの行動スタイルとして自然な選択。
行動は同じでも、「なぜそれを選んだのか」はまったく違う。
ここに、“自分らしさの深さ”が見えてくる鍵があります。
どちらを使えばいいの?
見る視点 | VIA(性格的強み) | ストレングスファインダー |
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注目するのは? | 内面の価値観・在り方 | 行動のスタイル・才能 |
得られる気づき | 「私はどう生きたいのか」 | 「私はどう動けば成果が出るか」 |
活かす場面 | 自己理解・人間関係・生き方 | キャリア・職場・チーム連携 |
どちらが良い・悪いではなく、それぞれ違う角度から“自分らしさ”を映してくれる鏡のようなもの。
両方を活用することで、より立体的に自分を知ることができます。
あなたはどっち派?
「私は何が得意なんだろう?」
そう思ったときに、
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「どう動くか」に注目する人もいれば、
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「どうありたいか」に目を向ける人もいます。
私は、VIAの強みを扱う立場から、「どうありたいか」という内側の視点をとても大事にしています。
一方で、ストレングスファインダーのように“どう動くか”を見せてくれるツールも、行動面での気づきをくれる貴重な存在です
(私は専門じゃないけれど…!)
だからこそ、この2つの視点を持って自分を見つめ直すことで、
思わぬ「自分らしさ」に出会えることがあると思っています。